昨年2015年は淹れたてのコンビニコーヒーが台頭してきた年でしたが、日本のコーヒーの消費量はまだまだ1人1日1杯程度で、メーカー各社はまだまだ潜在需要があると見ているそうです。
迫り来るコーヒー戦国時代が訪れる前に、カフェラテ・カフェオレ・カプチーノの違いをちゃんと知ってしてほしいですホント。
今日はそのあたりをはっきりさせる そんな記事。
カフェオレ・カフェラテ・カプチーノの違いについてまとめます。
まずは業界的な定義を見て行きましょう。
日本でのカフェラテとカフェオレの違い
ずばり
エスプレッソ + ミルク(2:8 位の割合でミルク多め)
<カフェ・オレ>
ドリップコーヒー + ミルク(1:1 のパターンが一般的)
です。
「エスプレッソ」というのは敷き詰めて固めたコーヒー粉に、高圧・短時間で抽出したコーヒーで、一般的に豆の焙煎が強いのでカフェインは揮発し、抽出時間も短いことから、カフェインの含有量はドリップコーヒーに比べて少ないです。
お店で仰々しい機会からドロッと出てくるアレです。濃そうなのでカフェインが強いのかと思いきや、実はカフェインはドリップコーヒーよりも少ないのですね。
雑味のない深いコクと苦みが溜まらないコーヒーで、ミルクや砂糖によく合います。
スターバックスやタリーズなんかで「カフェモカ」やら「キャラメルマキアート」のベースとなっているのはカフェラテ、つまりエスプレッソです。やはり砂糖やミルクとの相性が良いからでしょうか。
このように「カフェラテ」と「カフェオレ」明確に違います。
※カフェオレはフランス語でカフェ(コーヒー)・オ(前置詞)・レ(ミルク)という意味です。更にフランスでは「カフェ」と言えば「エスプレッソ」のことを指すので、何故日本でカフェオレがドリップコーヒーと牛乳を混ぜた者を指すようになったのか不明です。
日本でのカフェラテとカプチーノの違い
「カフェラテ」と「カプチーノ」の違いはそこまででもありませんが、イタリアとアメリカで定義が違ったりして少し複雑です。
まず本場イタリアの定義は下記です。
<カフェ・ラテ>
エスプレッソ+ミルク+フォームミルク (泡が立たないよう温めたミルク)
<カプチーノ>
エスプレッソ+スチームミルク+フォームミルク (蒸気で泡立てたミルク) 。好みによってシナモンやココアパウダーで風味付けします。
つまりミルクが泡立っているのがカプチーノですね。カプチーノは泡の部分がある関係で、カフェラテよりもコーヒーが濃いです。
上記の定義に「あれ?」と思った方もいるかもしれませんね。
スターバックスやタリーズではスチームミルク(蒸気で泡立てたミルク)を用いたものを「カフェラテ」と呼んでいます。このようなものはイタリアでは「カプチーノ」と呼ばれていて、これを「カフェラテ」と扱うのはアメリカ式の呼び方です。
日本では、
カフェラテ → ちょいと泡立てたミルク
カプチーノ → かなり泡立てたミルク
のように違いを出している店が多いです。
疑問に思っていたのですが、アイスカプチーノってどうやってつくるんでしょう。最後に泡立てたミルクを乗せているのか・・・。
と思っていたところ、ある喫茶店でアイスカプチーノを見つけました。試しに注文してみたら、アイスカフェラテの上に生クリームが乗ってましたww もうなんでもありですね。
セブンイレブンのアイスカフェラテ
コンビニコーヒーを流行させた立役者と言っても良いセブンイレブンさんから、昨年夏にアイスカフェラテが発売されました。
おお!これは嬉しい。コンビニで挽きたて淹れたてのエスプレッソが飲めるのか!
と思いセブンイレブンへダッシュ。
さっそく買って見るとどうやら甘いつぶつぶのミルクアイスにセブンのホットのドリップコーヒーを淹れるという代物でした。
ドリップコーヒーかぁ、これ法的に問題ないのかしら。と思い調べたところ、カフェオレ・カフェラテについて法律的な表示の規制はないみたいで、消費者庁的にも「消費者はどちらも同じと認識しているのでは?」という見解らしいです。
仕方がないけど色々と残念。業界的には明確に違いがあるんですがね。
消費者である私たちがに正しい認識を持っていけば状況は改善されるかもしれません。
ただ、今回の件で正しい認識を持つハードルが上がってしまいましたが・・・
挽きたて淹れたてのエスプレッソがコンビニで飲める時代が到来してほしいものです。