東大生を育てる親は家の中で何をしているのか?|富永雄輔(著)
を読みましたので感想とメモ書いていきます。
- 要旨
- (1)自信を育てる習慣
- (2)自立を助ける習慣
- (3)可能性を伸ばす習慣
- (4)継続力をつけさせる習慣
- (5)集中力を高める習慣
- (6)うまく叱る習慣
- (7)成績を伸ばす習慣
- 全体を通して
- こんな人におすすめ
要旨
東大に合格できるような子に育てるための「習慣」について書かれている本。
東大に合格できる子というのはどういう子なのか。そのような子に育てるために親ができる7つの習慣とは何か。
ごく一部ですが、個人的に気になった部分をメモ&感想書いていきます。
(1)自信を育てる習慣
褒める
ほめることで自己肯定感を持たせる
ポイントは
①悪いところではなく良いところにフォーカスする
②子どもの満足度に合わせて褒める
すべての育児本に共通して書いてあるといっても過言ではない。やっぱり「自己肯定感」は大事よね
得意を伸ばす
楽しさが感じ取れないと自信もつかないし頑張ろうという意欲も湧かない
勝負好きにする
・家の中で勝負の空気を作る
競争の楽しさを教えてあげる。ゲームやスポーツなど、努力次第で勝てる可能性のあるものがベター
・負ける悔しさを経験させる
負けたくない、勝ちたいから創意工夫努力をするようになる。
負けても気にしないは要注意。負けたことを叱ったり責めたりする必要はないが、まったく気にしないのも考えもの。
あのテニスの錦織くんもすごい負けず嫌いらしい
父親は一歩下がって見守る
子どもの教育に関しては、お母さんがイニシアティブ取っているご家庭のほうがうまくいく可能性が高いです。
(中略)
共働きで子どもと接ししている時間に大差ないご家庭でも、母子の関係性の強さを考えれば分があります。父親と母親とでは、子どもとふれ合う密度に関して圧倒的な違いがあるのです。
子どもと関係性が深い方が教育の主導をした方が良いという点は間違ってないと思うけど、父親と母親で「ふれ合う密度に差がある」とかちょっと納得いかないな〜
別の本(「学力」の経済学)には同性の親が見守ったほうがよいと書いてあったりもします。
(2)自立を助ける習慣
自分で決めさせる
厳しいルールでの自律は見せかけの自律
自分でできることを自分でやらせる
食器の片付け、脱いだ服を洗濯カゴにいれる
やれることでよい。食事の準備をさせるなど。特に「準備作業」が良い。
確かに「片付け」はやらなきゃいけないことが決まってやるっていう受け身な感じだけど、「準備」ってのは想像力が必要な作業だよね。
読む本は自分で選ばせる
親が勧めてきて読んだ結果が「つまらなかった」本を読むより、自分で選んで「楽しかった」と思える本を読むという『読書体験』が大事
テレビマンガで夢を持たせる
ガイアの夜明けとか、宇宙兄弟とかオススメ。
今は職業マンガが充実してるからいいな。
僕はカンブリア宮殿好きだけど、子どもの頃に見てたらピンと来たかなぁ(笑)
(3)可能性を伸ばす習慣
感情の切り替えを早くする
落ち込んだ時に気を取り直させるような声かけが大事
小学校高学年くらいの子どもが最初の大きな壁にぶつかるのでそこで切り替えを身につけさせる。
褒めすぎない
「まだゴールではない」という言い回しの褒め方が大事。
褒め方むずいな・・・
(4)継続力をつけさせる習慣
周りを気にしない
第三者との勝負ではなく、自分との勝負に勝つことに夢中にさせるべき。
毎日の日記よりも毎日5分間のドリルが良い
どんな手段でも良いので続けることが大事。「継続できた」という体験が大事。
自分で決めさせる
自分で決めたことだから続けられる
自立の章でも出てきたけど、やっぱ「自分で決める」ってことは大事なんだな
(5)集中力を高める習慣
スピードが重要
制限時間付きのドリルなどで集中力を入れ使うことが大事。難しすぎる問題を長い制限時間でやるより、簡単な問題を集中力を切らさずにスピーディに解くのが良い。
(6)うまく叱る習慣
子どもの言い訳を聞く
子どもから見て、議論ができたと感じさせることが大事。言い訳を聞き充分な議論の末、納得させる。
能力不足は叱らない。努力不足を叱る。
(7)成績を伸ばす習慣
スキマ時間で勉強
まとまった時間が取れなくてもトータルで長い時間勉強できれば良い。短い時間を無駄にしないことが大切。
短い時間で集中できたら最強だよね
家の中に仕掛け
冷蔵庫やトイレに日替わりで四字熟語などなど
全体を通して
小手先のテクニックじゃなくて全部「習慣」と書いてあるのがポイントですね。
やっぱり「習慣」は最大の武器やな
こんな人におすすめ
子どもを東大に入れたい!という強い意志がなくても、東大に合格するような子というのは「自ら」「努力」を「継続し」「挑戦できる」子のこと。
自分の子どもがそのようになってほしいなと思う方は、夫婦揃って読むのがよろしいかと思います。