普段はドリップのブラックコーヒーを常飲しているんですが、たまにエスプレッソにたっぷりの牛乳を注いだ「カフェラテ」を飲みたくなります。
今日は美味しいエスプレッソを作るための超メジャーなツール「マキネッタ」の使い方を詳しく書きます。
以前で自宅で簡単美味しいドリップコーヒーを淹れる記事を書きましたが、今回はエスプレッソについて詳しく書きます。
マキネッタとは?
※大きさ比較のために横にガムを置いてます
「マキネッタ」というのは直火式のエスプレッソ抽出器具の事を言います。
誰もが一度は見た事があると思いますが、日本ではビアレッティ社が作っている「モカエキスプレス」というこの製品がイコール「マキネッタ」という形で認識されています。
このマキネッタ、ヨーロッパでは花嫁道具らしく、1家に1台はあるとか。
僕はヨーロッパ旅行に行った時にイタリアの普通の小さめのスーパーに売っていたものを買いました。(→当時は円高だったので安く手に入りました)
とは家、アマゾンで買うと値段は3000円強と普通に安いっす(2016年2月現在)
マキネッタ「モカエキスプレス」の特徴
<メリット>
・器具自体が3000円程と安い
・ドリップコーヒーよりも気軽に簡単に作れる(詳細後述)
・手入れが水洗いだけで良いので簡単(詳細後述)
・使い込む程味が出る(らしい)
・かっこいい、オシャレ
・小さいのでアウトドアにも持って行ける
<デメリット>
・クレマと言われるエスプレッソの白い泡の部分が出せない
・正確には「エスプレッソ」ではなく、「モカ」というものができらがるらしい
本場のイタリアでは、この器具を使って作ったコーヒーのことを「エスプレッソ」ではなく「モカ」と言ってエスプレッソとは明確に区別しているらしいです。
店で強い圧力をかけてクレマを出したもの→エスプレッソ
自宅でこの器具を使って作ったもの→モカ
というような区別らしいです。つまり家庭の味ってことですね。
日本ではあまり浸透しておらず「モカ」というと「カフェモカ」の「モカ」やコーヒーの産地の「モカ」という言葉が先行してイメージされます。
この辺りかなりややこしいい話になってくるのでこの記事では、『マキネッタを使って作ったコーヒーは直火式エスプレッソである。まぁエスプレッソの一種である。』という前提を置いて進めて行きたいと思います。
実際に作ってみた
「直火式」といわれるとハードルがあがりますが、要するにコンロを使うってことです。実際パーツはこの3つだけなんですよ。
左から
・ボイラー:水を入れるパーツ
・バスケット:挽いた豆を入れるパーツ
・サーバー:出来上がったエスプレッソが溜まる場所
と言います。さっそく作ってみましょう。
水を注ぐ
まずはボイラーに水を注ぎます。
安全弁(ナット)にかからないくらいのところまで注ぐのが目安です。
【追記】
コーヒ漫画の代表格「珈琲どりーむ」3巻 第17話によると、ボイラーにいれるのは「水」よりも「お湯」をいれた方が良いとの事でした。→エスプレッソは短時間で抽出することが大切だからだそうです。
豆を入れる
次にボイラーにバスケットを被せて、その中にエスプレッソ用に挽いた豆を入れます。
↑溝に付いた粉はちゃんと取りましょう
この時、挽いた豆をぎゅうぎゅうに押し付ける必要はありません。すり切りで落とすくらいのイメージで入れてください。
カフェバイト経験のある人は、エスプレッソマシーンに豆を入れる時に押し込んでいたと思いますが、このツールはエスプレッソマシン程の圧力をかけることができないので、豆を押し付けすぎると直火にかけた時にうまくエスプレッソが出てこなくなります。
火にかける
5分もかからず、「ポコポコ」という音がしてくるので、音が聞こえてきたら完成です。
サーバー部分にエスプレッソが溜まります↓
カフェとかで働いたことがある人はエスプレッソにはクレマ(エスプレッソの表面にできる白い泡の層)が出てきてないことに不満を覚えるかもしれませんが、直火式ではかかる圧力が弱いためクレマはできにくいです。
※この辺りが「エスプレッソ」ではなく「モカ」であると言われる所以です
あとはこれを温かい牛乳に注ぐだけ。
完成!めちゃめちゃ美味いです。
クレマが出てないのでラテアートは作れないですが本当に美味い。
自宅でできたてのカフェラテを飲むとちょっと特別な気分になれますので、皆様も是非!
クレマを作るために、より圧力をかけられるブリッカという製品もあります。
値段はアマゾンで7500円です。少し高めですね(2016年2月現在)